イラン南部の港で大規模爆発、14人死亡 700人以上負傷

イラン南部にある同国最大の港、バンダルアバスで26日、大規模な爆発があり、少なくとも14人が死亡、700人以上が負傷した。写真はバンダルアバスで26日撮影(2025年 ロイター/Mohammad Rasoul Moradi/IRNA/WANA)
[ドバイ 26日 ロイター] - イラン南部にある同国最大の港、バンダルアバスで26日、大規模な爆発があり、少なくとも14人が死亡、700人以上が負傷した。
国営メディアが報じた。化学物質が爆発したとみられているが、政府は「断定は時期尚早」としている。
イランを巡っては、核問題を巡る米国との3回目の協議がオマーンで開催されたが、爆発との関連を示す証拠は確認されていない。
イラン危機管理機構の報道官は「以前から危険性を指摘していた」と述べ、保管状態の不備を非難。国営テレビは可燃物の不適切な取り扱いが一因だと報じた。
ペゼシュキアン大統領は内務相を現地に派遣し、原因究明に着手。石油関連施設への影響はないという。
現場はエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡に近い。爆発の衝撃で、数キロ離れた建物の窓ガラスが割れ、近隣のゲシュム島でも爆音が聞こえた。
現地では消防と救助隊による消火・救助活動が続いており、港内の活動が停止された。