ウクライナ、米に代表団派遣へ 鉱物協定巡る米の新提案を協議

ウクライナのスビリデンコ第1副首相は4月7日、米国が提示した鉱物資源協定に関するより広範な草案について交渉を進めるため、今週ワシントンにチームを派遣すると発表した。写真はウクライナ東部ドネツク州の採掘労働者。2024年8月で撮影(2025年 ロイター/Alexander Ermochenko)
[7日 ロイター] - ウクライナのスビリデンコ第1副首相は7日、米国が提示した鉱物資源協定に関するより広範な草案について交渉を進めるため、今週ワシントンにチームを派遣すると発表した。
「プロジェクトの選択、法的枠組み、長期的な投資メカニズムについて足並みをそろえることを目指す」とXに投稿した。
トランプ米政権はウクライナへの多額の軍事支援の見返りとして、将来の鉱物資源収入に対する大規模な権益を求めているが、ウクライナは慎重な姿勢を示している。
トランプ政権は3月下旬、ウクライナに対し、鉱物資源に関するより広範な協定を新たに提案した。
スビリデンコ氏は、米国との対話は両国の戦略的利益と「強固で透明性のあるパートナーシップを構築する共通のコミットメント」を反映していると述べた。
ワシントンに派遣するウクライナ代表団には経済省、外務省、司法省、財務省の代表者が含まれるという。
関係者によると、米国は当初案を修正し、ウクライナに将来の安全の保証を提供しない一方、ウクライナ領内で国営企業や民間企業が管理する天然資源の使用から得られる全ての収入を共同投資基金に拠出することを要求している。