英、ロシアに全面停戦求める 黒海・エネルギー施設攻撃停止受け

英国は3月25日、ウクライナとロシアが黒海とエネルギー施設を対象とした停戦に合意したことを受け、ウクライナが提案した「完全かつ即時の無条件停戦」に同意するようロシアに求めた。写真はロシアのドローンによる攻撃を受けた、オデーサ(オデッサ)の様子。4日にウクライナ当局から提供された動画より取得(2025年 ロイター)
[ロンドン 25日 ロイター] - 英国は25日、ウクライナとロシアが黒海とエネルギー施設を対象とした停戦に合意したことを受け、ウクライナが提案した「完全かつ即時の無条件停戦」に同意するようロシアに求めた。
米国はサウジアラビアの首都リヤドで23日にウクライナの代表団、24日にロシアの代表団と協議を実施。ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行を確保し、両国のエネルギー施設に対する攻撃禁止の履行に向け、ウクライナおよびロシアと個別に合意したと発表した。
英外務省は声明で、リヤドでの協議終了後に米国とウクライナと緊密に連絡を取り合っているとし、停戦合意の仲介に尽力した米国に謝意を示したことを明らかにした。
その上で、ウクライナのゼレンスキー大統領は完全かつ即時の無条件停戦を提案し、同国が平和を望んでいることをすでに示していると指摘。「われわれは(ロシアの)プーチン大統領がこれ以上遅れることなく、これに同意することを望む」と述べた。