原油先物は反落、関税合戦で世界経済・エネ需要に懸念

3月13日、アジア時間の原油先物は反落。米ガソリン在庫が予想以上に減少したことを好感する一方、関税合戦の激化が世界の経済成長やエネルギー需要に及ぼす影響を巡る懸念が重しとなった。写真は石油タンク。インドのムンバイにある石油精製所で2008年4月撮影(2025 ロイター/Punit Paranjpe)
Yuka Obayashi
[東京 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は反落。米ガソリン在庫が予想以上に減少したことを好感する一方、関税合戦の激化が世界の経済成長やエネルギー需要に及ぼす影響を巡る懸念が重しとなった。
0107GMT(日本時間午前10時07分)時点で、北海ブレント先物は0.07ドル(0.1%)安の1バレル=70.88ドル、米WTI先物は0.11ドル(0.2%)安の67.57ドル。
いずれも前日は、米政府発表の統計で予想よりタイトな在庫状況が示されたことを受け、約2%上昇していた。
米エネルギー情報局の週間在庫統計によると、原油在庫は140万バレル増と、予想(200万バレル増)より小幅な増加にとどまった。ガソリン在庫は570万バレル減と、予想(190万バレル減)以上に減少した。
トランプ米大統領は12日、欧州連合(EU)が米製品に対し報復関税を課せば、さらなる関税で対応する考えを示した。欧州連合(EU)とカナダはこれより先、米国が発動した鉄鋼・アルミニウム関税に対抗し、米国製品に関税を課すと表明した。