米上院議員、トランプ氏のガザ構想に否定的 アラブ諸国の代替案期待

2月17日、米共和党のグラム上院議員は、米国がパレスチナ自治区ガザを掌握し、パレスチナ人を強制退去させるというトランプ大統領の案に否定的な見方を示した。米首都ワシントンで1月30日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Alexander Cornwell
[テルアビブ 17日 ロイター] - 米共和党のグラム上院議員は17日、米国がパレスチナ自治区ガザを掌握し、パレスチナ人を強制退去させるというトランプ大統領の案に否定的な見方を示した。また、民主党のブルーメンソル上院議員は、アラブ諸国が実行可能な代替案を提示することに期待を示した。
超党派議員団のメンバーとしてイスラエルのネタニヤフ首相とテルアビブで会談後に述べた。
トランプ氏に近く、外交政策や安全保障問題で影響力を持つ有力議員のグラム氏は、上院では「いかなる形であれ米国がガザを掌握」する意欲はほとんどないと記者団に語った。
ブルーメンソル氏は同案に「実現の見込みはない」と一蹴した。
トランプ氏の計画を巡っては、「民族浄化」に等しいと批判の声も上がり、国際社会で広く非難されている。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ヨルダン、エジプトはトランプ氏の計画に対する代替案を模索するため、月内にもガザの将来について協議する会合を開く見通し。
ブルーメンソル氏はアラブ諸国がイスラエルとの関係正常化、パレスチナ人の自決権、イスラエルの安全保障などに関する計画を提示することを確信していると述べた。