メキシコ中銀、0.5%利下げ 緩和ペースを加速

メキシコ中央銀行は6日の金融政策会合で、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、9.50%とした。2024年4月撮影(2025年 ロイター/Henry Romero)
Brendan O'Boyle
[メキシコ市 6日 ロイター] - メキシコ中央銀行は6日の金融政策会合で、政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ、9.50%とした。インフレが落ち着き、昨年終盤に経済が若干縮小する中、今後も同様の利下げを行う可能性があると述べた。
今回の利下げは、2024年3月に政策金利を過去最高の11.25%から引き下げ始めて以来、最大の利下げ幅となる。これまでの利下げは25bp幅だった。政策金利は22年9月以来の最低水準となり、米国との金利差が縮小した。
決定は全会一致ではなかった。理事会メンバー5人のうち、ジョナサン・ヒース副総裁が唯一、25bp利下げに票を投じた。
中銀は声明で、インフレ環境により利下げ継続が可能となっており、「同程度」の利下げを実施する可能性があると述べた。
インフレ率は1月前半に前年比3.69%に鈍化し、 21年初め以来の低水準を記録。中銀の目標である3%プラスマイナス1%ポイントの範囲に収まった。
24年第4・四半期の国内総生産(GDP)が前期比0.6%減少し、3年以上ぶりに前期比でマイナスとなったことで、利下げ見通しは高まっていた。