ニュース速報
ワールド

金現物が最高値更新、トランプ関税巡る懸念の高まりで

2025年01月31日(金)13時20分

 金価格が31日の取引で過去最高値を付けた。5週連続で上昇する勢いとなっている。米国の関税を巡る懸念の高まりから安全資産とされる金に買いが集まっている。ロシア・クラスノヤルスク市の貴金属工場で昨年5月撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)

Rahul Paswan

[31日 ロイター] - 金価格が31日の取引で過去最高値を付けた。5週連続で上昇する勢いとなっている。米国の関税を巡る懸念の高まりから安全資産とされる金に買いが集まっている。今後の方向性を探る手掛かりとして、この日発表される主要インフレ指標が注目される。

0216GMT(日本時間午前11時16分)時点で、金現物価格は0.1%高の1オンス=2797.48ドル。今週に入り約1%上昇している。一時、2799.71ドルまで上昇し、史上最高値を記録した。

トランプ米大統領は30日、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと述べ、両国への警告を繰り返した。

IGの市場ストラテジスト、ヤップ・ジュン・ロン氏は「度重なる関税の脅威により、安全資産とされる金への資金流入が加速している。インフレ指標が下振れした場合、米連邦準備理事会(FRB)の政策柔軟性の高まりを示唆し、利下げ予想時期が前倒しされて金へのさらなる支援となる可能性がある」と述べた。

31日には12月の米個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英企業信頼感、1月は1年ぶり低水準 事業見通しは改

ビジネス

基調物価の2%上昇に向け、緩和的な金融環境を維持=

ワールド

米運輸長官、連邦航空局の改革表明 旅客機・ヘリ衝突

ビジネス

コマツの4ー12月期、営業益2.8%増 建機販売減
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 5
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中