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EXCLUSIVE-シリア中銀新総裁、金融政策の独立性強化へ イスラム金融を推進

2025年01月15日(水)14時10分

シリア中央銀行のマイサー・サブリーン新総裁はロイターとのインタビューで、金融政策決定に関する中銀の独立性を高めたいとの考えを示した。写真は12日撮影(2025年 ロイター/Firas Makdesi)

Timour Azhari

[ダマスカス 13日 ロイター] - シリア中央銀行のマイサー・サブリーン新総裁はロイターとのインタビューで、金融政策決定に関する中銀の独立性を高めたいとの考えを示した。

サブリーン氏は就任後初のメディアインタビューで「金融政策決定の自由度を高めるなど中銀の独立性を強化するため、銀行法の改正案作成に取り組んでいる」と語った。

中銀の独立性がマクロ経済と金融セクターの長期的な安定に極めて重要だとエコノミストは考えている。規定上中銀は常に独立した機関であったが、アサド政権下で政策決定権は政府にあった。

サブリーン氏は、伝統的な銀行サービスの利用に消極的な国民を取り込むため、イスラム金融を一段と推進する方法も検討していると述べた。

「伝統的なサービスを提供する銀行にイスラム金融の支店を開設する選択肢を与える可能性がある」と説明した。

イスラム金融はシャリーア(イスラム法)に準拠しており、利息の受け渡しは禁止されている。アルコール飲料の製造や流通、カジノ産業、豚肉加工などイスラム法が戒める事業への投資も禁じている。

現在の外貨準備高と金準備高についての質問には、バランスシートの見直しを進めているとして詳細は明らかにしなかった。

アナリストは、通貨の安定とインフレ対策、金融セクターの健全化が中銀の主要任務になると指摘する。LSEGと中銀データによると、シリア通貨の価値は2011年末の1米ドル=約50ポンドから、13日には1米ドル=約1万3000ポンドまで下落した。

世界銀行は24年春の報告書で、同年の物価上昇率が約100%に達するとの見通しを示していた。

ロイター
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