南ア中銀、0.25%利下げ決定 世界経済厳しく見通し不透明と強調
南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策委員会(MPC)は21日、政策金利のレポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.75%とすることを決定した。2022年11月撮影(2024年 ロイター/Siphiwe Sibeko)
[プレトリア 21日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)の金融政策委員会(MPC)は21日、政策金利のレポ金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて7.75%とすることを決定した。9月も25bp引き下げていた。
ロイター調査によるエコノミストの大方の予想通りだった。世界の経済状況は厳しく、見通しは不透明感が強いと強調した。
南アの10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.8%と大幅に鈍化し、過去4年超で最も低い水準だった。インフレ率は中銀の目標範囲3-6%を下回っている。
SARBのクガニャゴ総裁は記者団に、今回の決定は全会一致で、50bpの引き下げについては議論されなかったと述べた。
クガニャゴ氏は「委員会では引き締めの水準を引き下げることはインフレ目標の達成と整合していると合意した。しかし、リスクの見通しを踏まえると慎重なアプローチが必要だ」と指摘。「世界的に金利が再び上昇する可能性があり、最近の通貨ランド安は、世界の環境の変化が南アフリカにいかに速く影響を与えるかを示している」と言及した。
トランプ氏が米大統領選で勝利して以来、ランドは対ドルで3%以上、下落している。