トランプ氏、次期エネルギー長官にライト氏 気候危機を否定
11月16日、トランプ次期米大統領はエネルギー長官に油田サービス会社リバティー・エナジーの創業者兼最高経営責任者(CEO)、クリス・ライト氏(写真)を起用すると発表した。化石燃料の推進派で、トランプ氏と共に、気候変動対策に否定的姿勢を打ち出すとみられる。ニューヨークで2018年1月撮影(2024年 ロイター/Lucas Jackson)
[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ次期米大統領は16日、エネルギー長官に油田サービス会社リバティー・エナジーの創業者兼最高経営責任者(CEO)、クリス・ライト氏を起用すると発表した。化石燃料の推進派で、トランプ氏と共に、気候変動対策に否定的姿勢を打ち出すとみられる。
米国で人工知能(AI)や電気自動車、暗号資産(仮想通貨)の利用拡大を背景に20年ぶりに電力需要が増える中、トランプ氏は石油・ガス生産を最大化し、発電量を引き上げる方法を模索する考えを示しており、ライト氏はこの方針を支持するとみられる。
ライト氏はこれまで、気候変動活動家が恐怖をあおっていると批判し、民主党による気候変動対策の取り組みは旧ソ連の共産主義のようだとしてきた。
昨年、ビジネスSNS(交流サイト)リンクトインのプロフィールに投稿した動画で「気候危機など存在しないし、エネルギー転換の最中でもない」と述べた。人々を貧困から救うために化石燃料の生産を増やす必要性について論じてきた。
ライト氏に政治経験はない。