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メルケル独首相、連立協議で一段の妥協求める

2017年11月13日(月)13時05分

 11月12日、ドイツで保守系与党会派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立に向けた協議が続く中、メルケル首相(写真)は12日、一段の妥協の意思を示すよう党指導者らに呼び掛けた。写真はベルリンで2日撮影(2017年 ロイター/Hannibal Hanschke)

[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツで保守系与党会派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立に向けた協議が続く中、メルケル首相は12日、一段の妥協の意思を示すよう党指導者らに呼び掛けた。

連立を模索する協議は3週間行われているものの、3党はまだ環境保護、エネルギー、運輸、移民、ユーロ圏政策を巡り相違点を克服する必要がある。

メルケル首相は12日の党指導者による協議の実施前、妥協案を探ることが課題だと述べた。その上で、解決に至ることは可能だとの見解を示した。

ただFDPのリントナー党首は、FDPと緑の党は既に譲歩したと述べ、保守系与党が柔軟に対応すべきだとした。また緑の党のゲーリングエッカルト氏は、交渉相手からの妥協を望むと述べた。

CSUのホルスト・ゼーホーファー党首は、記者団から妥協案について質問されるとコメントを控えた。

メルケル首相は11月16日までに正式な連立交渉を巡り大筋合意したい考え。

3党のシンボルカラーを合わせるとジャマイカの国旗と同じになるため、3党の連立は「ジャマイカ連立」と呼ばれている。

社会民主党(SPD)が大連立に再び加わる意図はないと表明していることから、3党による連立協議が進まない場合、新たな選挙が実施される可能性がある。

一方、調査会社エムニドがビルト日曜番向けに実施した世論調査によると、CDU・CSUの支持率は30%と、1%ポイント低下し、同調査では2011年10月以来の低さとなった。

ロイター
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