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北朝鮮のミサイルに対応、大綱見直しへ=小野寺防衛相
8月3日、小野寺五典・新防衛相が会見に臨んだ。写真は都内で同日撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 3日 ロイター] - 小野寺五典・新防衛相は3日夜に防衛省で会見し、防衛力整備の基本方針を定めた防衛大綱の見直しに着手することを明らかにした。北朝鮮の核・ミサイル開発が想定以上のペースで進んでいることに対応する。
小野寺防衛相は会見で、安倍晋三首相から防衛大綱を見直すよう指示を受けたと発言。「国民の命と平和な暮らしを守り抜くためには何をすべきかという観点から、その見直しについて不断の検討を行っていきたい」と語った。
小野寺氏の防衛相就任は2度目。前回は第2次安倍晋三政権が発足した2012年末から1年9カ月同相を務め、向こう10年間の安全保障環境をもとに防衛大綱を策定した。
小野寺防衛相は「(自身が)大臣だった3年前に比べ、北朝鮮の弾道ミサイル能力の向上は目を見張るものがある」と指摘。「現在の大綱の中でしっかりと対応できるかどうか、不断の見直しの中で検討していきたい」と述べた。
北朝鮮の核・弾道ミサイル開発が急速に進展する中、自衛隊も敵のミサイル発射台などを叩く能力を保有すべきというのが小野寺氏の持論。自民党が今年3月にミサイル防衛能力の向上を政府へ提言した際は、取りまとめを主導した。
(久保信博)