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OPEC原油需要予想引き下げ、さらなる下方修正も
4月13日、石油輸出国機構(OPEC、写真)は月報で、今年のOPEC産原油への世界の需要について、増加幅見通しを日量5万バレル引き下げた。3月撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ロンドン 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は13日発表した月報で、今年の世界原油需要の伸びの見通しを日量120万バレルとし、当初の予想から同5万バレル引き下げた。中南米や中国の動向が懸念されるとした上で、状況次第では今後もさらなる下方修正があり得るとしている。
OPEC加盟国による3月の石油産出量は、日量3225万バレルだった。2月の水準と比べて、日量1万5000バレル程度増加した。内訳ではサウジアラビアの生産量が横ばいだった。
月報では「中南米や中国の経済動向が懸念要因だ」と指摘。「足元、プラス要因よりもマイナス要因の影響が大きいとみられ、既存の兆候が継続すれば原油需要の伸びを下方修正する可能性がある」と述べた。
OPEC加盟国が3月のペースで生産を続けた場合、2016年は日量79万バレル規模の供給過剰が発生する見通しとした。前回の月報では、日量76万バレルの供給過剰が予想されていた。
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