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台湾次期総統「外交情勢楽観せず」、中国とガンビアの国交回復受け
3月18日、台湾の蔡英文次期総統(写真左)は、中国が西アフリカのガンビアと国交を回復したことを受け、台湾の外交情勢は楽観できないとし、国際社会における台湾の立場を守る必要がある、との見方を示した。台北市で1月撮影(2016年 ロイター/Pichi Chuang)
[台北 18日 ロイター] - 台湾の蔡英文次期総統は18日、中国が西アフリカのガンビアと国交を回復したことを受け、台湾の外交情勢は楽観できないとし、国際社会における台湾の立場を守る必要がある、との見方を示した。
ガンビアは、西アフリカのブルキナファソやサントメ・プリンシペ、アフリカ南部にあるスワジランドなどとともに、台湾の自治を承認する数少ない国のひとつだった。1995年に台湾との外交関係を結び、中国と断交したが、2013年11月には台湾と断交。その後中国との国交は回復していなかった。
蔡英文次期総統は、中国と台湾は相互の感情を損ねるようなことをする必要はないとし、「ガンビアとの国交回復は意図する行為でなかったことを望む」と述べた。
その上で「現在台湾の外交情勢は楽観できる状況ではなく、それに立ち向かい、国際社会での立場を一貫して守るために誰もが結束する必要がある」と語った。