ニュース速報

ワールド

中国の対テロ法、合法的なハイテク企業は恐れる必要ない=報道官

2015年03月04日(水)17時52分

 3月4日、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の報道官は、ハイテク企業を対象とした包括的なテロ対策法案について、ハイテク企業の合法的な利益を脅かすものではないと説明した。3日撮影(2015年 ロイター/Jason Lee)

[北京 4日 ロイター] - 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の報道官は4日、ハイテク企業を対象とした包括的なテロ対策法案について、ハイテク企業の合法的な利益を脅かすものではないと説明した。記者会見で述べた。

中国政府は、ハイテク企業に対して、暗号キーの引き渡しやシステムへのセキュリティー「バックドア」の設置を義務付けることで、当局が監視できるようにする包括的なテロ対策法案の準備を進めている。

こうした中国政府の動きに対して、オバマ米大統領は今週ロイターとのインタビューで強い懸念を表明。「米国とビジネスを行いたいのであれば」中国は法案を変更しなければならないだろう、と語った。

全人代の報道官は、米国を含む多くの西側諸国も暗号キーについて同様の要請をしていると反論。また、米国で活動している中国企業も長年、厳しいセキュリティーチェックにさらされてきたと主張した。

そのうえで報道官は、対テロ法案は「中国の行政監察・承認手続きや、国際的な慣行に沿ったものであり、インターネット企業の妥当な利益に対しては、何らの影響も及ぼすものではない」との認識を示した。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米利下げ観測高まる、9月に加え12月も PCE価格

ビジネス

米PCE価格指数、5月前年比+2.6%に鈍化 コア

ビジネス

ECB、インフレ目標達成に自信 統計のぶれ無視でき

ビジネス

トヨタ初の高度運転支援機能付きEV、25年に中国で
MAGAZINE
特集:小池百合子の最終章
特集:小池百合子の最終章
2024年7月 2日号(6/25発売)

「大衆の敵」をつくり出し「ワンフレーズ」で局面を変える小池百合子の力の源泉と日和見政治の限界

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 3
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス卿が語る
  • 4
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 5
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 6
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 7
    貨物コンテナを蜂の巣のように改造した自爆ドローン…
  • 8
    「次世代のトム・クルーズ」と話題のイケメン俳優、…
  • 9
    白昼のビーチに「クラスター子弾の雨」が降る瞬間...…
  • 10
    偉大すぎた「スター・ウォーズ」の看板...新ドラマ『…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 3
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス卿が語る
  • 4
    偉大すぎた「スター・ウォーズ」の看板...新ドラマ『…
  • 5
    「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシ…
  • 6
    スカートたくし上げノリノリで披露...米大物女優、豪…
  • 7
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 8
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 9
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 10
    ロシア軍部隊を引き裂く無差別兵器...米軍供与のハイ…
  • 1
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 2
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 3
    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間
  • 4
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 5
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 8
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 9
    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 10
    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中