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第4四半期の豪実質GDP前期比+0.5%、消費支出が支援

2015年03月04日(水)12時17分

 3月4日、オーストラリア統計局が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前期比0.5%増となった。シドニーで2013年12月撮影(2015年 ロイター/Jason Reed )

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア統計局が発表した第4・四半期の国内総生産(GDP)は、季節調整済みで前期比0.5%増となった。第3・四半期の同0.4%増から伸びが加速し、市場予想と一致した。好調な貿易や消費支出の伸びが寄与した。

前年比では2.5%増とこちらも予想通りだった。

コモンウェルス銀行のチーフエコノミスト マイケル・ブライス氏は「良いニュースは23年間にわたって成長が続いたこと」と指摘。その上で、「悪いニュースは依然として成長がトレンドを下回っていることだ。失業率の上昇圧力は続き、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は利下げする可能性がある」との見方を示した。

GDP統計は予想と一致し、弱い内容になることを懸念していたアナリストの間では安心感が広がった。

豪ドルの対米ドル相場はデータ発表後、0.25セント上昇した。

2014年のGDP伸び率は2.5%となった。米国を上回る成長ペースだが、理想的水準とされる3.25%は依然大きく下回っている。

2月に政策金利を過去最低の2.25%に据え置いた豪中銀は、3月の理事会では追加利下げを見送ったが、数カ月以内の緩和に含みを持たせた。

金利先物市場<0#YIB:>では4月利下げの確率が50%以上、5月は100%織り込まれている。

一方、低金利が消費を促進している兆候も見られ、第4・四半期は家計支出がGDPを0.5%ポイント押し上げた。この伸びは2012年初め以来の高水準となる。

長年にわたる鉱業投資拡大を背景に、昨年は輸出も好調だった。一方、主要コモディティー価格の下落が企業利益や賃金を圧迫し、引き続き成長の重しとなっている。

ロイター
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