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イラン核開発合意で米けん制、イスラエル首相演説
3月3日、イスラエルのネタニヤフ首相が米議会で演説した。写真はワシントンで同日撮影(2015年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 3日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は3日、米議会で演説し、イランの核開発をめぐって米、イランの双方が合意することに反対する立場を表明、「今後も米国の敵国であり続ける」イランと手を結べば、大量核兵器の悪夢を引き起こしかねないとして米国をけん制した。
首相は39分間にわたる演説で、オバマ大統領の対イラン政策を論点ごとに批評。「足元行われている交渉の事案をイランが受け入れてしまえば、イランにとって核兵器開発を妨げる障害はなくなり、イランに大量の核兵器を作るお墨付きを与えてしまうことになる」と語った。
今回の議会演説をめぐっては、共和党指導部がホワイトハウスや議会民主党に断りなくネタニヤフ首相を招待したことで、ホワイトハウスや民主党は外交儀礼に反するとして反発を強めていた。また今月17日に行われるイスラエル総選挙の2週間前というタイミングでネタニヤフ首相が米議会で演説することにも批判が集まっていた。
ネタニヤフ首相は「米議会での演説が一部で政治的だとみなされたことを残念に思う」とした上で「(議会の)みなさんがいずれの立場であろうとも、イスラエルを支持してくれるものと信じている」と述べた。