米デルタ航空、業績見通し引き下げ 景気先行き不透明感で

3月10日、米デルタ航空は、第1・四半期の利益見通しを半分に下方修正した。これを受けて株価は引け後の時間外取引で14%急落した。米首都ワシントンで2024年8月撮影(2025年 ロイター/Umit Bektas)
Rajesh Kumar Singh
[シカゴ 10日 ロイター] - 米デルタ航空は10日、第1・四半期の利益見通しを半分に下方修正した。これを受けて株価は引け後の時間外取引で14%急落した。
エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は米経済の先行き不透明感により、事業環境が悪化していると指摘した。
トランプ大統領の関税政策を受け、米国の消費者と企業の信頼感は弱まり、物価上昇への懸念が高まっている。
旅行支出はより広範な経済活動に密接に連動するため、景気悪化により航空業界は打撃を受けると投資家やアナリストは指摘している。
デルタ航空は1株利益見通しを0.30─0.50ドルとした。1月時点では0.70─1.00ドルとしていた。
売上高見通しは前年比3─4%増とし、こちらも従来の7─9%増から引き下げた。
投資家やアナリストは、他の航空会社からも同様の修正があると予想している。
引け後の時間外取引では他の航空株も下落。ユナイテッド航空は11%安、アメリカン航空は約9%安。