ドイツとユーロ圏の2025年成長率予想、ゴールドマンと野村が上方修正

ゴールドマン・サックスは、軍事費とインフラ支出の増加が見込まれるとして、ドイツの今年の経済成長率予測を引き上げた。写真はドイツ・ウンタールースで23年6月撮影。(2025年 ロイター/Fabian Bimmer/File Photo)
[6日 ロイター] - ゴールドマン・サックスと野村は、軍事費とインフラ支出の増加が見込まれるとして、ドイツの今年の経済成長率予測を引き上げた。ユーロ圏の成長率予測も上方修正した。
ゴールドマンはドイツの経済成長率を0.2%ポイント引き上げて0.2%とした。ユーロ圏は0.1%ポイント引き上げ0.8%とした。
野村は2026末までのユーロ圏の経済成長率が四半期につき0.2%ポイント引き上げられる可能性があると指摘した。
ドイツの新政権樹立に向けた協議に参加している各党は4日、国防費とインフラ支出の財源確保のため、財政規律の緩和で合意した。
ゴールドマンのエコノミストは、ドイツから近隣諸国への波及効果があるとし、「国防支出における貿易の流れを反映し、波及効果はフランスで大きく、スペインで小さく、イタリアでは平均的であると想定している」と指摘した。
ゴールドマンは、フランス、イタリア、スペインが2027年までに防衛支出をそれぞれ2.9%、2.8%、2.7%に拡大するとの見通しを示した。
野村も「財政支援を強化しない国々にも、一定の良い波及効果があるはずだ」と指摘した。