政策金利、今年半ばまでに中立金利到達へ ECB当局者が予想
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は31日、ECBの政策金利が春か夏にも中立金利に達する可能性があるとの認識を示した。スペイン・ロンダで2024年12月撮影(2025年 ロイター/Jon Nazca)
Balazs Koranyi
[フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は31日、ECBの政策金利が春か夏にも景気を刺激も冷やしもしない中立金利に達する可能性があるとの認識を示した。
ECBは前日、4会合連続で、昨年6月以降で5回目の利下げを決定。中銀預金金利は3.0%から2.75%に下げられた。ラガルド総裁は先週のダボス会議で中立金利を1.75─2.25%と推定しており、あと2回利下げすれば中立金利の上限に達することになる。
レーン氏はヘルシンキで開かれた中銀のイベントで講演し「インフレ率は予測通り目標水準で安定し、金融政策は近いうちに景気抑制的ではなくなると確信している。春か夏頃だと推定している」と述べた。
エストニア中銀のミュラー総裁もインフレに関する楽観的な見方を支持し、中立的な政策スタンスに近づいているとの認識を示した。
ブログ投稿で「ユーロ圏のインフレ率が今年半ばまでにECBの目標の2%に非常に近づくことは全く現実的だ」と述べ、もはや政策金利が高過ぎる、あるいは投資の妨げになるとは言えない状況に近づきつつあるとした。
30日の理事会終了後、複数の政策担当者がロイターに、次回3月6日の理事会で追加利下げし、中銀預金金利を2.5%にする合意が得られたと語った。
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