ヘッジファンドにもディープシーク・ショック、銘柄選択型1.1%安
米ゴールドマン・サックスは、中国企業ディープシークによる低コストの人工知能(AI)モデル公開に伴い世界的にハイテク株が急落した27日に、企業の経営指標に基づき投資を組み立てる銘柄選択型ヘッジファンドが1.1%下落したことを明らかにした。27日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
)[ロンドン 29日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは、中国企業ディープシークによる低コストの人工知能(AI)モデル公開に伴い世界的にハイテク株が急落した27日に、企業の経営指標に基づき投資を組み立てる銘柄選択型ヘッジファンドが1.1%下落したことを明らかにした。
ヘッジファンドの調査を手がけるバークレイヘッジのデータによると、27日の下落相場に伴う損失は数十億ドルとみられる。
2024年は年15%の上昇を確保したファンドにとって、1日としては大幅な下落率となった。一方、アルゴリズムに基づき投資するヘッジファンドは27日に1.7%上昇した。
ゴールドマンによると、銘柄選択型ヘッジファンドのリターンは年初からは1.5%上昇している。銘柄選択型ヘッジファンドの多くは、大型ハイテク銘柄の価値が高まると予想している。
27日の取引では、AI向け半導体大手エヌビディアは約17%急落し、時価総額は1日で6000億ドル近く減少。個別株の1日当たりの時価総額下落額としては、過去最大を記録した。
バークレイヘッジによると、資産価値の上昇または下落を予測して投資するロング・ショートポジションのヘッジファンドの運用資産は、24年第3・四半期末には1767億ドル。ロングのみのヘッジファンドの運用資産は6729億ドルに達している。
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