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NY連銀総裁「金融政策はデータ次第」、政府巡る不確実性で

2025年01月16日(木)05時20分

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は15日、今後の金融政策は経済データ次第であるとの考えを示した。2024年5月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Michael S. Derby

[ハートフォード(コネチカット州) 15日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は15日、今後の金融政策は経済データ次第であるとの考えを示した。政府の政策変更などにより連邦準備理事会(FRB)は大きな不確実性に直面しているとした。

ウィリアムズ総裁は、コネチカット州ハートフォードで行う講演の原稿で、「経済見通しは、とりわけ財政や貿易、移民、規制に関する政策を巡って依然として不確実性が非常に高い」とした上で、「そのため、今後の金融政策決定は、引き続きデータや経済見通しの推移、FRBの二重の使命の達成に対するリスクを総合的に判断して行っていくことになる」と言及。金融政策見通しに関する指針を示す上で、政府が制約要因になっていると指摘した。

債券利回りの上昇にも言及。これが投資家のインフレ見通しに対する根本的な見方の変化を示すとは考えていないとした上で、利回り上昇は「入手されるデータの強さだけでなく、財政政策や世界情勢を巡る市場の不確実性も反映しているようだ」との見方を示した。

また、経済は好調で、コロナ禍の混乱を経て均衡を取り戻したと言明。ディスインフレのプロセスは継続する可能性が高く、目標とする2%には「今後数年」で回帰するとみていると述べた。

ロイター
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