米11月ADP民間雇用、14.6万人増 予想わずかに下回る
米ADPリサーチ・インスティテュートが4日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は14万6000人増だった。2023年5月撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 4日 ロイター] - 米ADPリサーチ・インスティテュートが4日発表した11月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は14万6000人増だった。緩やかなペースで増加した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は15万人増だった。10月は23万3000人増から18万4000人増に下方修正された。
業種別では、教育・医療サービスが5万人増加。建設業は3万人、貿易・運輸・公益事業は2万8000人、それぞれ増加した。一方、製造業は2万6000人減少した。
賃金は、転職せずに同一の職に留まった労働者が前年同月比4.8%上昇。転職した労働者の賃金は7.2%上昇した。
JPモルガンのエコノミスト、エイビエル・ラインハート氏は「労働省の雇用統計とは異なり、ADP全米雇用報告ではストライキ中の労働者や天候の影響で給与が支払われなかった労働者も雇用者として数えられる」と指摘。「11月のADP全米雇用報告には、ボーイングのストライキ終了やハリケーン被害からの回復の影響が反映されていない」と述べた。
労働省は6日に11月の雇用統計を発表する。ロイター調査によると、非農業部門雇用者数は20万人増、失業率は10月の4.1%から4.2%に上昇すると予想されている。