FRB、一段の利下げ必要 ペースは緩やかに=シカゴ連銀総裁
米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施しなければならないとの考えに支持を示すと同時に、利下げは一段と緩やかなペースで行う必要があると改めて表明した。7月撮影(2024年 ロイター/Ann Saphir)
Ann Saphir
[21日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)は追加利下げを実施しなければならないとの考えに支持を示すと同時に、利下げは一段と緩やかなペースで行う必要があると改めて表明した。
FRBは9月に政策金利を0.50%ポイント引き下げ、利下げに着手。11月の会合では0.25%ポイントの追加利下げを決定した。
グールズビー氏は12月の会合で追加利下げが決定される可能性について言及しなかったものの、政策金利は適切な水準にまだ達していないと指摘。インフレ率がFRBが目標とする2%に向けて低下すると同時に、経済が安定した完全雇用に近づいていることに言及し、金利は約1年後には現行水準より「かなり低くなる」と述べた。
同時に、金利をどの程度引き下げるべきか見解の相違があることを踏まえると、利下げのペースを緩めるのが賢明になるとの見方を示した。
労働市場については、安定しているとの確信が強まったと述べた。
グールズビー氏の発言で、FRB内の議論の焦点が利下げの是非ではなく、利下げのペースと規模になっていることが改めて示された。