欧州新車販売、10月は前年比横ばい EV移行加速=業界団体
11月21日、欧州自動車工業会(ACEA)が発表した欧州の10月の新車販売台数は前年同月比で横ばいだった。写真はモーターショーに展示されたシトロエンの電気自動車(BEV)とハイブリッド車(HEV)。10月14日、パリで撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)
Greta Rosen Fondahn
[21日 ロイター] - 欧州自動車工業会(ACEA)が21日発表した欧州の10月の新車販売台数は前年同月比で横ばいだった。新車販売台数は2カ月連続で減少していた。完全電気自動車(BEV)とハイブリッド車(HEV)への移行は加速した。
欧州連合(EU)・英国・欧州自由貿易連合(EFTA)での販売台数の合計は前年同月比0.1%増の104万台だった。
国別ではスペインが7.2%、ドイツが6%、それぞれ増え、フランスとイタリア、英国の減少分を補った。
BEVは6.9%、HEVは15.8%、それぞれ増えた。
メーカー別に見ると、EU・英国・EFTAにおける総登録台数は、独フォルクスワーゲン(VW)が12.6%増える一方、欧米系ステランティスは16.7%、仏ルノーは0.4%、それぞれ減少した。
米EV大手テスラは23.1%、中国の上海汽車(SAIC)は10%、それぞれ減った。
EUにおける総登録台数は1.1%増だった。ドイツの登録台数は3カ月減少後、10月は6%増えた。
EUにおけるBEV、HEV、プラグインハイブリッド(PHEV)車を含む全ての電動化車両の登録台数全体に占める割合は55.4%と、前年同月の51.3%から上昇した。
欧州の自動車メーカーは、需要の低迷、高い生産コスト、EVへの移行や中国との競争への対応で苦労している。