ハリケーン「ミルトン」、保険損害600億ドルか 再保険料引き上げも
RBCキャピタルのアナリストは、メキシコ湾で発生した大型ハリケーン「ミルトン」について、保険損害額が600億ドルとなり、契約更新で再保険料が大幅に引き上げられる可能性があると指摘した。ミルトンが接近したキューバで8日撮影。(2024年 ロイター/Norlys Perez/File Photo)
[ロンドン 9日 ロイター] - RBCキャピタルのアナリストは、メキシコ湾で発生した大型ハリケーン「ミルトン」について、保険損害額が600億ドルとなり、契約更新で再保険料が大幅に引き上げられる可能性があると指摘した。
再保険料の引き上げは一部の再保険会社の株価上昇につながる可能性があるという。
ミルトンは5段階で最強の「カテゴリー5」に勢力を強めており、9日遅くか10日早くにもフロリダ州に上陸する見通し。壊滅的な被害をもたらす恐れがある。
RBCによると、保険損害額が600億ドルとなれば、2022年にフロリダ州を襲ったハリケーン「イアン」とほぼ同水準になる。保険業界にとっては「十分に対応可能」という。
スイス再保険研究所によると、ハリケーンでは、イアンが05年の「カトリーナ」に次いで過去2番目に保険損害額が多かった。
世界的な再保険会社であるスイス再保険、ミュンヘン再保などの株価は今週下落しているが、RBCは「契約更新で再保険料が引き上げられるとの見方で株価が回復するのは時間の問題だ」と指摘した。