ユーロ圏製造業PMI、6月改定45.8に低下 需要の減少加速
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S&Pグローバルがまとめた6月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8と、5月の47.3から低下した。写真はフランクフルトで4月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
[ロンドン 1日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた6月のユーロ圏のHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は45.8と、5月の47.3から低下した。
値下げにもかかわらず、需要の減少ペースが大幅に加速した。
速報値の45.6からは小幅に上方修正された。好不況の分かれ目となる50を2年にわたって下回っている。
生産指数は5月の49.3から6カ月ぶり低水準の46.1に低下。速報値の46.0からは小幅に上方修正された。
ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「6月のPMI指数はイタリアを除く全てのユーロ圏で低下した。ただ、これは長期的な不況の兆候ではなく、一時的な急低下だと考えている」とし「PMI速報値によると、米国、英国、インドなど、他の国では製造業が6月に拡大している。こうした世界的な回復はユーロ圏の製造業の支えになる」と述べた。
新規受注指数は47.3から44.4に低下。産出価格は下落ペースが大幅に鈍化したものの、14カ月連続の下落となった。
同氏は「先行指標である新規受注が加速度的に減少しているのは悩ましい」と述べた。