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ドル/円3カ月半ぶり高値近辺、12月利上げ観測高まる=NY市場

2017年11月02日(木)06時31分

 11月1日、ニューヨーク外為市場ではドルが対円で約3カ月半ぶりの高値近辺に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定したものの、経済活動は堅調な速度で拡大しているとの認識を表明。次回12月の会合で利上げを決定するとの観測が高まっている。写真はFRBの紋章。6月撮影(2017年 ロイター/Joshua Roberts/File Photo)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが対円で約3カ月半ぶりの高値近辺に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)はこの日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定したものの、経済活動は堅調な速度で拡大しているとの認識を表明、次回12月の会合で利上げを決定するとの観測が高まっている。

FRBはFOMC声明で「ハリケーンに関連した被害にもかかわらず、経済活動が堅調な速度で拡大していることを示している」と表明。アナリストの間ではFRBのこうした見解表明で12月利上げの公算がかなり高まったとの見方が出ている。

BKアセット・マネジメントの外為戦略部門責任者、ボリス・ショレスバーグ氏は、FRBは単発の利上げを実施するのではなく、利上げサイクルを開始する構えであることを市場に示したと指摘。「こうした見方が市場に広まり始めれば、ドル支援要因となる」と述べた。

この日に発表された経済指標では、10月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が23万5000人増と市場予想の20万人増を上回り、7カ月ぶりの大幅増となった。これを受け、3日に発表される10月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が堅調に伸びるとの見方が強まっている。

今週はこのほか、トランプ大統領が2日に発表するとしている次期FRB議長の指名も注目されている。

終盤の取引でドル/円は0.5%高。7月中旬につけた高値をやや下回る水準となっている。ドルは対スイスフランで0.6%上昇し、5月中旬以来の高値近辺となっている。ユーロ/ドルは1.1615ドルに下落した。

ドル/円 NY終値 114.15/114.20

始値 113.99

高値 114.27

安値 113.76

ユーロ/ドル NY終値 1.1617/1.1621

始値 1.1640

高値 1.1643

安値 1.1607

(表はロイターデータに基づいています)

ロイター
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