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公的年金、ESG投資で3指数選定 1兆円規模で運用開始

2017年07月03日(月)09時14分

 7月3日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式のパッシブ運用で、環境や社会、企業統治などの非財務的要素を考慮した「ESG投資」を開始したと発表した。写真はGPIFの看板、2016年4月都内で撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 3日 ロイター] - 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、国内株式のパッシブ運用で、環境や社会、企業統治などの非財務的要素を考慮した「ESG投資」を開始したと発表した。

女性の活躍に着目した指数など3つを選定し、約1兆円の資金を投じた。今後はアクティブ運用や外国株式への拡大も視野に入れる。

GPIFによると、新指数は「FTSE Blossom Japan Index」、「MSCI ジャパン ESG セレクト・リーダーズ指数」、「MSCI 日本株女性活躍指数」。いずれも、ESG投資を始めるに当たって新たに開発された。

高橋則広理事長はコメントを発表し、「ESGを重視する海外の長期投資家がこの点に着目すれば、日本株の投資収益が改善する可能性も高まる」と意義を強調。将来的には「アクティブ運用などを含めてESG投資を拡大していく」と述べた。外国株式の運用にも今後適用する方向だ。

ESG投資は欧州の年金基金などで広く取り入れられている手法。運用全体のリスクを低減させる効果があるとの研究結果もある。

(梅川崇 編集:吉瀬邦彦)

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