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米6月個人消費支出0.4%増、物価上昇は緩慢
8月2日、6月の米個人消費支出は前月比0.4%増で、市場予想の0.3%増を上回った。写真は2013年11月、ロサンゼルスの買い物客を撮影(2016年 ロイター/Lucy Nicholson/File Photo)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日発表した6月の個人消費支出は前月比0.4%増で、市場予想の0.3%増を上回った。幅広い項目が増加し、第2・四半期を底堅く終えた。個人消費が勢いを維持することを示唆した。
個人消費は5月も0.4%増加していた。
消費支出は国内総生産(GDP)の3分の2以上を占める。
6月のインフレ調整後の消費支出は前月比0.3%増だった。5月は0.2%増だった。
6月の数値は先週発表された第2・四半期のGDP統計に組み込まれている。GDP統計によると第2・四半期の個人消費は年率で4.2%増加し、約2年ぶりの大幅なプラスとなった。第2・四半期のGDPは前期比1.2%増で、押し上げ要因の大半を個人消費が占めた。
第2・四半期の個人消費のペースは続かないとみられるが、雇用市場の引き締まりに伴う賃金の増加や住宅・株式の値上がりを背景にエコノミストらは底堅さは維持されるとの見方を示している。
6月の消費支出は非耐久財が0.7%増加し、全体水準を押し上げた。サービスは0.5%増。一方、自動車などの耐久財は0.3%減だった。
物価圧力は弱かった。6月の個人消費支出(PCE)物価指数は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が0.1%上昇にとどまった。5月は0.2%上昇だった。
6月のコアPCEは前年同月比で1.6%上昇。3月以来同じ伸び率が続いている。FRBは物価の目安とするコアPCEの前年同月比は、目標の2%を下回って推移している。
同時に発表された6月の個人所得は0.2%増にとどまった。5月も0.2%増だった。賃金・給与は0.3%増。5月は0.2%増加していた。消費が所得を上回ったことを反映し、貯蓄は7320億ドルと、昨年3月以来の低水準になった。