ニュース速報

ビジネス

英国、EU離脱の明確な行程表提示する必要=ECB専務理事

2016年07月02日(土)07時45分

7月1日、ECBのクーレ専務理事は、主要中央銀行が英国のEU離脱決定による市場への影響を監視しており、金融の安定が脅かされた場合には介入する用意が整っていると指摘した。ジブラルタルで6月撮影(2016年 ロイター/JON NAZCA)

[ロンドン/パリ 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事とクーレ専務理事は1日、経済的損失の拡大防止に向け、英国は欧州連合(EU)離脱に向けた明確な行程表を提示する必要があるとの考えを示した。

プラート専務理事は英紙フィナンシャル・タイムズがロンドンで主催した金融業界の会議で「(離脱の)プロセスを早急に明確に示す必要がある」と指摘。

「いかなる結果になろうと、(離脱は)秩序だったプロセスで進める必要がある」とし、「中央銀行を含め、すべての機関に対し直ちに行程表を提示することが重要となる」と述べた。

クーレ専務理事は仏紙ルモンドに対し、主要中央銀行が英国の欧州連合(EU)離脱決定による市場への影響を監視しており、金融の安定が脅かされた場合には介入する用意が整っていると指摘。英国の離脱に向けた行程表を明確にすることが急務だとし、不透明な状況が長引けば経済的損失が英国だけでなくEUにも生じると述べた。

また、通貨ユーロは保護されるべきだとの見解を示すとともに、金融・財政面でより統合された状況に向かう必要があると指摘した。

両専務理事とも、ECBは市場の反応を注視しており、金融の安定が脅かされる事態となった場合、ECBには介入する用意があると強調した。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏側近、今週ウクライナ訪問=ゼレンスキー大

ワールド

米の対外援助凍結、ロシアの戦争犯罪容疑捜査に暗雲

ワールド

ガザ停戦調停団、合意決裂を懸念 エジプト外相は米国

ワールド

トランプ氏、ガザ住民の帰郷認めず「恒久居住地検討」
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「だから嫌われる...」メーガンの新番組、公開前から大炎上の納得理由
  • 2
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポーランドで発見
  • 3
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大反発を買う...「イメージアップを図るため」
  • 4
    iPhoneで初めてポルノアプリが利用可能に...アップル…
  • 5
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 6
    36年ぶりの「絶頂シーン」...メグ・ライアンの「あえ…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    ウクライナ戦争終結めぐる「見返り要求」に、ゼレン…
  • 9
    イスラム×パンク──社会派コメディ『絶叫パンクス レ…
  • 10
    駆逐艦から高出力レーザー兵器「ヘリオス」発射...ド…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 9
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 10
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中