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米利上げ早くて11月、軟調な雇用統計受け=短期金利先物

6月3日、5月の米雇用統計が予想を大きく下回る伸びとなったことを受け、短期金利先物相場で早期利上げ観測が後退した。写真はFRBのイエレン議長。マサチューセッツ州で5月撮影(2016年 ロイター/Brian Snyder)
[3日 ロイター] - 5月の米雇用統計が予想を大きく下回る伸びとなったことを受け、米短期金利先物相場では、夏の間に利上げが実施されるとの観測が後退した。短期金利先物の現在の水準は少なくとも11月まで利上げはないとの見方を示す水準となっている。
フェデラルファンド(FF)金利先物の水準に基づくと、利上げが11月に実施される確率は約52%、12月は68%となっている。年内に1回以上の利上げが実施されるとの観測も後退した。
統計発表前は6月利上げを19%、7月は59%の確率で織り込み、12月までに2度の利上げを予想していた。
11月の連邦公開市場委員会(FOMC)は1─2日と、米大統領選挙の1週間前に予定されている。
朝方発表された5月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が3万8000人増となり、2010年9月以来の小幅な伸びとなった。これについてアメリプライズ・フィナンシャル・サービシズのシニアエコノミスト、ラッセル・プライス氏は「今はあらゆる意味で利上げを実施する時期ではない」と述べている。
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