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ドル106円半ば、日銀総裁「円高は経済に悪影響の恐れ」=NY市場

5月2日、ニューヨーク市場は、ドル/円が106円台半ば付近で推移した。写真は日銀の黒田東彦総裁。都内で3月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドル/円が一時106.81円をつけたものの、その後は106円台半ば付近で取引されている。
週末には麻生太郎財務相が円高について「明らかに一方的に偏った投機的な動きがみられるので、極めて憂慮している」と述べたと報じられたが、この日は日銀の黒田東彦総裁が、最近の円高は日本経済に悪影響をもたらす恐れがあるとの認識を表明。また物価目標の達成が危ぶまれるようであれば金融刺激策を拡大する用意があると強調した。
ドイツ銀(ニューヨーク)の為替ストラテジスト、セバスティアン・ゲイリー氏は「日銀にとっては介入に踏み切るには時期尚早で、コントロールするのが難しい」と述べた。
日銀が前週、追加緩和を見送って以降、円高が急激に進み、円はドルに対し週間で5%近く値上がりし、2008年以降で最大の伸びを記録した。
こうしたなかドル指数<.DXY>は0.35%安の92.747。一時2015年1月以来の安値となる92.568をつけた。
ユーロ/ドル
ドル/円 NY終値 106.40/106.44
始値 106.62
高値 106.81
安値 106.38
ユーロ/ドル NY終値 1.1529/1.1535
始値 1.1478
高値 1.1536
安値 1.147