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訂正:12月米小売売上高0.1%減、第4四半期成長にブレーキの可能性
1月15日、12月の米小売売上高は0.1%減と、横ばいを見込んでいた市場予想を下回った。写真は昨年12月、ニューヨークで撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
[ワシントン 15日 ロイター] - 米商務省が15日(訂正)発表した12月の小売売上高は前月比0.1%減と、横ばいを見込んでいた市場予想を下回り、第4・四半期の米経済成長に急ブレーキがかかった兆候が示された。
暖冬の影響で冬物衣料品の売り上げが振るわなかったほか、ガソリン価格安がガソリンスタンドの売り上げを圧迫したことが背景。
2015年通年では2.1%増と、09年以来の小幅な伸びにとどまった。前年は3.9%増だった。
11月は0.4%増に上方修正された。
TDセキュリティーズのミラン・マルレイン氏は、米成長の鈍化が一時的に過ぎない可能性がある一方、「消費支出の減速は、世界情勢に伴う向かい風が米国内に波及している可能性を示す懸念すべき兆候」と指摘した。
自動車、ガソリン、建材、食品を除くコア売上高は0.3%減と、11月の0.5%増(下方修正)からマイナスに転じた。これを受け、エコノミストの間で第4・四半期米国内総生産(GDP)伸び率見通しを引き下げる動きが出る可能性がある。
12月の内訳は、ガソリンスタンドが1.1%減、衣料品が0.9%減。電子機器・家電も0.2%減少した。
自動車・部品は横ばい、非店舗(オンライン)小売りは0.3%増、スポーツ用品・趣味は0.9%増。暖冬が一因となり、建材・庭園は0.7%増、家具は0.9%増となった。
MUFJユニオンバンクの首席エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「最近の金融市場の混乱や中国の景気鈍化による世界経済への影響をめぐる懸念を踏まえ、一連の指標が軟調となる状況が今年も続くようであれば、見通しは一段と悪化する」と述べた。
*第1段落の日付を15日に訂正しました。