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VWがトヨタ抜き首位、14年度世界販売で

2015年04月23日(木)23時47分

4月23日、2014年度(15年3月まで)のグループ自動車販売台数で、独VWがトヨタを抜き、初めて首位となった。写真は2014年11月、ロサンゼルス自動車ショーで撮影(2015年 ロイター/Lucy Nicholson)

[東京 23日 ロイター] - 2014年度(14年4月―15年3月)のグループ自動車販売台数で、独フォルクスワーゲン(VW)がトヨタ自動車を追い抜き、初めて首位となった。13年度はトヨタが約27万台多かったが、14年度は世界最大市場の中国などで攻勢をかけているVWが2万台ほどの差で上回った。

トヨタが23日に発表した14年度のダイハツ工業、日野自動車を含むグループ世界販売台数は前年度比0.3%増の1016万8000台だった。VWは、速報値をもとに計算すると前年度比約3%増の約1019万台だった。

トヨタは消費増税前の駆け込み需要で国内での販売が急増した14年1―3月分が含まれなくなり、14年度はVWに逆転を許す結果となった。14年1―12月の暦年ではトヨタが約9万台上回り、首位を死守していた。

ただ、世界の自動車メーカー生産の比較は、暦年ベースのデータを用いるのが通例で、15年1―3月ではトヨタが前年同期比2.5%減の252万台、VWが1.8%増の249万台と、トヨタが首位を維持している。

トヨタは拡大路線の末、2008年のリーマン・ショック後に巨額赤字に転落した反省を踏まえ、13年4月から工場新設を凍結するなど量をむやみに追わず、利益重視の経営を続けている。

一方、VWはシェア首位の中国などで積極投資しており、販売台数でトヨタを抜くのは時間の問題とされていた。

(白木真紀)

ロイター
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