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ギリシャ資金枯渇近づく、改革が支援条件=財務相会合議長
3月17日、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長は、ギリシャの手元資金は枯渇しつつあるとの認識を示した。写真はブリュッセルで2月撮影(2015年 ロイター/Francois Lenoir)
[アムステルダム 17日 ロイター] - ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は17日、ギリシャの手元資金は枯渇しつつあり、一段の支援を受けるには経済改革に取り組む必要があるとの考えをあらためて示した。オランダRTLテレビとのインタビューで述べた。
議長はギリシャが時間稼ぎをしていると思うかと問われ、そうは思わないと発言。「ギリシャの手元資金は日に日に減っており、圧力が高まっている」とし、「繰り返しになるが、ギリシャが本格的な措置を講じ必要な改革で前進した場合に限り、緊急支援を得ることができる」と述べた。
議長の発言を受け、ギリシャの政府報道官は脅しには屈しないと反論し、対決姿勢を鮮明にした。
議長はまたBNRラジオとのインタビューで、ギリシャがユーロ圏離脱に向かっているとは考えていないと述べた。
欧州の機関はギリシャやその他の国が深刻な金融ストレス下に置かれた際に何が起こるのか熟慮したとし、「それが離脱のシナリオに直結することはない」と指摘した。
議長はキプロスの例に言及し、「銀行は一時営業停止となり、資本規制が導入された」とした。その上で、ギリシャについてもさざまなシナリオが考えられるが、そのような状況まで追い込まれないようにすることが自身に課された政治家としての仕事だと語った。