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英スタンチャートの2014年は25%減益 資本増強は否定

2015年03月04日(水)19時00分

 3月4日、英銀大手スタンダード・チャータードが発表した2014年通期決算は、不良債権損失が膨らみ、25%の減益となった。写真はロンドンの本店、2月撮影(2015年 ロイター/Eddie Keogh)

[ロンドン 4日 ロイター] - 英銀行大手スタンダード・チャータードが4日に発表した2014年通期決算は、不良債権損失が膨らみ、25%の減益となった。向こう3年間で、18億ドルのコストを削減するという目標を発表した。

基調的な税引き前利益は52億ドルで、2013年の70億ドルから減少した。融資の減損費用は16億ドルから21億ドルに膨らんだ。

同行は2015─17年に18億ドルのコストを削減するという目標について、一部事業からの撤退が含まれると説明。ただ大半は、効率向上を通じてコスト圧縮を目指すという。今年については、4億ドルの削減目標に対して、6億ドルの削減が視野に入っている、としている。

同行は先週、ピーター・サンズ最高経営責任者(CEO)が6月に退任し、元JPモルガン投資銀行部門幹部のビル・ウィンターズ氏がCEOに就任すると発表した。ジョン・ピース会長も来年退任する予定。

2014年決算は大幅減益となったものの、コスト削減と融資残高縮小を進めるとし、第三者割当増資による資本増強計画は否定した。不良債権はピークを迎えたと言うには尚早とする一方、今年悪化する兆候はないと強調した。

ピース会長は声明で、取締役会は中長期的には明るい展望を抱いており、だからこそ長期的に悪影響を与えかねない行動をすぐにとることには慎重との考えを示している。

*情報を追加して再送しました。

ロイター
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