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日経平均は続落、利益確定売りで一時200円の下げ
3月4日、東京株式市場で日経平均は続落。短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となり、下げ幅は一時200円を超えた。都内で2月撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落。短期的な過熱感から利益確定売りが優勢となり、下げ幅は一時200円を超えた。ただ日銀によるETF(上場投資信託)買いや公的年金などの日本株買いへの期待感は根強く、後場に入り下げ渋った。TOPIXとJPX日経400は5日ぶりに反落した。
前日の米国株式市場では主要3指数はそろって反落。東京市場では外部環境が嫌気されたほか、騰落レシオなどのテクニカル指標が依然として過熱感を示しており、朝方から軟調な滑り出しとなった。午前中に日経平均は1万8600円を割り込む場面もあったが、売り一巡後は押し目買いの姿勢もみられ、軟調にもみあった。
大手銀行株やトヨタ自動車<7203.T>、ソニー<6758.T>といった自動車・電機関連の一角がさえない展開となった一方、武田薬品工業<4502.T>など医薬品関連は堅調に推移。前日に中期経営計画を発表した新日鉄住金<5401.T>も、株主還元策強化などを評価した買いが入った。
日本株について市場からは「過熱感を冷ます動きとなっている。下がると年金などの買いの思惑が働きやすく、為替や原油価格、企業業績の観点からみても、売り込むような状況ではなくなってきている」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との指摘が出ている。
個別銘柄では3日に最大600億円の公募増資を実施すると発表したSUMCO<3436.T>が大幅安。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)により長期会社格付けを「トリプルCプラス」に引き下げられたシャープ<6753.T>は続落となった。半面、堅調な2月期国内既存店売上高を発表したアダストリアホールディングス<2685.T>は反発した。
東証1部騰落数は、値上がり595銘柄に対し、値下がりが1127銘柄、変わらずが138銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 18703.6 -111.56
寄り付き 18716.78
安値/高値 18586.84─18732.66
TOPIX<.TOPX>
終値 1517.01 -9.82
寄り付き 1519.99
安値/高値 1504.45─1520.26
東証出来高(万株) 213732
東証売買代金(億円) 23142.66
(長田善行)