ニュース速報
日産自、ゴーン容疑者側のリオ住宅立ち入り「まだ認められず」
[サンパウロ/東京 12日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は、前会長カルロス・ゴーン容疑者のブラジル・リオデジャネイロの住宅について、同容疑者や代理人はまだ立ち入りを認められていないとの見解を示した。
ロイターが入手した法務文書によると、ブラジルの裁判所は、ゴーン容疑者のほか、娘のキャロライン氏に個人的な所有物を持ち出すために住宅に出入りする権利を認める判断を下した。
日産はゴーン容疑者の代理人らが住宅に立ち入らないよう、上級裁判所に上訴したことに言及し、この判断は重要ではないと指摘した。
日産の広報担当、ニコラス・マックスフィールド氏は「日産の要請を支持する上級裁判所の決定があり、現状では代理人らは住宅に立ち入る権利がない」と述べた。
ゴーン容疑者が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕されて以降、同容疑者側と日産はリオデジャネイロの住宅を巡って対立している。
キャロライン氏はこのほどブラジルを訪問。法務文書によれば「衣料品、写真、書籍、時計、宝飾品、文書」などの個人的な所有物を持ち出すことが可能になる。報酬過小記載などの疑いで逮捕され勾留中のゴーン前会長の代理人が所有物を持ち出すには2人の法務担当官が同行する必要がある。
米国内にいるゴーン前会長の家族の代理人からのコメントは得られていない。
*内容を追加しました。