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情報BOX:ギリシャが直面する今後数週間の主な課題

2011年06月29日(水)11時30分

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 [28日 ロイター] 信用不安が高まるギリシャでは、パパンドレウ首相が今週、歳出削減、増税、民営化などを盛り込んだ中期財政計画の議会通過を目指す。

 以下は今後数週間にギリシャが直面する主な課題と期限。  

 <6月29日(水)>  

 ギリシャ議会は、欧州連合(EU)および国際通貨基金(IMF)と合意した280億ユーロ(400億ドル)の5カ年緊縮財政計画について採決を行う。

 審議は現地時間午前10時(0700GMT、日本時間午後4時)に開始され、採決は午後に行われる見通し。  

 <6月30日(木)>  

 ギリシャ議会は、緊縮措置の具体的実行方法を明記した関連予算法案の採決を行う。個々の国有資産売却や税制、歳出削減措置に踏み込んだ法案のため、政権にとってさらに困難な戦いとなる可能性がある。  

 <7月3日(日)>  

 EUが設定した中期財政計画のギリシャ議会通過期限。ユーロ圏緊急財務相会合が開かれる。ユーロ圏財務相はギリシャに対し、EU・IMFによる120億ユーロの次回融資(第1次金融支援の第5弾融資)を受けるため、この日までに中期財政計画を承認するよう求めている。ギリシャは7月中旬までに次回融資が受けられなければ債務返済が不可能になるとしている。  

 <7月初め>  

 ユーロ圏財務相は、7月初めまでに対ギリシャ第2次金融支援の条件を定義すると表明している。第2次支援は昨年5月から実施されている1100億ユーロを補完するもので、同支援には追加の公的融資や民間投資家によるギリシャ債務の自発的借り換え(ロールオーバー)が含まれる。

 <7月15日(金)>  

 24億ユーロの6カ月物Tビル償還期限。  

 <7月22日(金)>  

 20億ユーロの3カ月物Tビル償還期限。  

 <8月12日(金)>  

 4億8000万ユーロの6カ月物Tビル償還期限。  

 <8月19日(金)>  

 20億ユーロの3カ月物Tビル償還期限。  

 <8月20日(土)>  

 59億ユーロ、3.9%の5年物国債償還期限。  

 <秋>  

 パパンドレウ首相は秋に選挙制度および政治改革についての国民投票を実施すると発表している。政府と中期財政計画に対する国民の信を問う事実上のテストとなる可能性がある。

ロイター
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