[ワシントン 7日 ロイター] 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は7日、米金融システムには潤沢な流動性が存在するため、連邦準備理事会(FRB)は超緩和的な金融政策を維持する必要はないとの考えを示した。
同総裁はCNBCテレビのインタビューに応じ、米企業の財務状態は良好で、雇用拡大のペースを速める前に、米経済の今後の展開を見極めようとしていると発言。「非常に緩慢なプロセスになる」としながらも、現時点では財政面での状況を整える必要があるとの見解を示した。
今月末に終了する量的緩和第2弾(QE2)について、フィッシャー総裁はこれまでも延長するべきではないとの立場を明らかにしてきた。この日も「さらなる流動性は何のためになるのか。流動性は利用されていない。ガソリンタンクは満タンの状態だ」と述べた。
米国の経済成長率については、下半期に3─4%に加速すると予想。米企業は雇用拡大に前向きな姿勢を示しているとの見方を示した。
フィッシャー総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
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