[アーリントン(米バージニア州) 10日 ロイター] 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は10日、高水準の失業や低調な住宅市場にもかかわらず米経済は回復が続いていると述べ、連邦準備理事会(FRB)は引き続きインフレに警戒する必要があるとの見解を示した。
同総裁は、個人消費や設備投資の改善と、新興国の需要を背景とした好調な輸出が景気回復を支援していると分析した。
エネルギー価格は安定、もしくは若干下落するとの見方を示し、総合的な消費者物価の伸び率は同総裁が適切と考える1.5%付近になると予想した。
ラッカー総裁は、物価がさらに大きく上昇すると予想すれば懸念せざるを得ないが、先物市場は石油製品価格が小幅下落することを織り込んでいると述べた。ただ、先物市場の見通しに反して物価が上昇する可能性は経験的に排除できないと指摘した。
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