2月10日、ドイツ連邦銀行(中銀)ウェーバー総裁は、メルケル首相と会談するまで、自身の去就には言及しないと語った。写真は2004年4月、ベルリンで(2011年 ロイター/Tobias Schwarz)
[ウィーン 10日 ロイター] ドイツ連邦銀行(中銀)ウェーバー総裁は10日、メルケル首相と会談するまで、自身の去就には言及しない、と語った。
総裁は当地での講演に先立ち、「メルケル首相と話した。首相と再度会談するまで何らコメントしないと伝えた」と述べた。
メルケル首相との会談の時期については明確にしなかった。
欧州の関係筋は9日、ロイターに対し、ウェーバー総裁が欧州中央銀行(ECB)の次期総裁候補から外れたことを明らかにした。
また、ドイツの関係筋によると、ウェーバー総裁のECB総裁への立候補について、他の欧州諸国から必要な支持を得られないとの見通しを独政府が示したことを受け、総裁は退くことを決定したとしている。
ウェーバー総裁はこれまで、10月に任期が切れるトリシェECB総裁の後を継ぐ最有力候補とみられていた。
ウェーバー総裁の対抗馬とされているイタリア中銀のドラーギ総裁について、イタリアのフラッティーニ外相相は10日、ECB次期総裁への立候補を支えるため同国政府は尽力すると述べた。