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豪中銀、インフレ抑制のため利上げが必要になる可能性=副総裁

2010年10月08日(金)13時26分

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 [ブリスベーン 8日 ロイター] オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のバタリーノ副総裁は8日、輸出収入の拡大や企業による投資急増で国内の余剰生産能力が乏しくなっているため、インフレを抑制するには金利を引き上げる必要が生じる、との考えを示した。

 同副総裁は金融の動向についてスピーチし、ここ数年、家計部門が借り入れに慎重な姿勢を示していることを歓迎。

 また、一部のアジア諸国による引き締め策がアジア経済の急激な鈍化を招くとの懸念を否定し、世界経済は今後1年あまりトレンド並みの成長を遂げるとの見方を示した。

 国内の金利については、RBAは平均的な水準まで貸出金利を引き上げてきたため、6月以降金利を据え置いてきたことに「満足している」と述べた。

 その一方で「現在の予測通りに経済が推移すれば、インフレ率を中期的な目標水準に抑えるためには、いずれかの時点で金利を引き上げる必要が生じるだろう」と指摘した。

 同副総裁は、豪経済は過去20年にわたりほとんど継続的に景気が拡大してきたため、生産能力が「完全稼働」状態に近づいていると指摘。資源ブームも生産能力に圧力を加えているとの認識を示した。

 そのうえで「今後は民間の投資が急速に上向く可能性がある。特に企業による投資が急増しそうだ」と述べた。

 国内の経済見通しについては、今後2年間の成長率は現在の3.25%から4%近い水準に加速するとの見通しを示した。インフレ率も、2012年前半までにRBAが目標としている2―3%の上限に達するとの見方を示した。

 RBAはこれまで政策金利を合計150ベーシスポイント引き上げ4.5%としたが、10月の政策決定会合では、大方の利上げ予想に反して金利を据え置いていた。

ロイター
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