ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々
短編コメディー映画「一杯のモヒンガー」を手掛けるということ
皆さんこんにちは。
ミャンマー最大都市ヤンゴンから新町がお届けしております。
2014年の統計を基に推計された数字だと思うのですが、ここヤンゴンの人口は870万人だそうです。
現状のミャンマーの状況でこれがどこまで正しい数字かわかりませんが、2位のマンダレー670万人を大きく上回る数字でした。
今の私の生活だと外に出る機会は本当に少なくなりましたが、それでもたまに出かける時にはこれだけ多くの人がいるにもかかわらず人の動きはやはり少なくなってしまっているなと感じます。
一日も早くミャンマーの国が良くなる日を願いつつ、今日もやれる事をやっていこうと考え続け、動き続ける日々です。
何だか終わりの挨拶みたいになってしまいました。
今回は表題の通り、2017年に私がプロデューサーとして製作を手掛けた短編コメディー映画「MOHINGAR TAPWE」(モヒンガータッポェ)邦題「一杯のモヒンガー」について書きたいと思います。
先ずはお知らせです。
この「一杯のモヒンガー」が無料で観られるオンライン上映会を次の日曜日、10月10日に行います。
日本時間13時(ミャンマー時間10時半)よりイベントは開始。
映画上映時間は訳28分。
会場には監督でありジャーナリストである北角さんをお招きし、映画のお話を伺ったり、学生さんたちとのトークセッションなどをします。
現在150名以上の方に参加をいただいています、ありがとうございます。
是非この機会にミャンマーに触れていただければと思います。
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それ以外の方
フェイスブックイベントページにて各種お知らせをしています。
よろしければそちらもチェックしてみてください。
(※こちらイベントページの参加にはFBアカウントが必要です)
https://www.facebook.com/events/4847668395263221?active_tab=about
沢山の方に参加していただけるようになったので、それぞれの方々が交流できる時間もイベント後半に設けたいと思っています。
プロデューサーの私や、脚本の平田悠子さんもオンラインで参加します。
映画を覗いてみるだけでも勿論大歓迎です。
是非この機会にお知り合いをお誘い合わせの上ご参加ください。
さて、それでは本題です。
まずお伝えしたいのが、この映画を作ろうというところからは少し前、私がどのようにミャンマーのエンタメ業界と関わっていたかという話です。
2014年からミャンマーに住むようになり、早い段階で映画協会とご縁をいただき映像業界と繋がる事が出来ました。
以前の記事でも書いたようにミャンマーの芸能界に対して様々なアプローチを試みては失敗していた訳ですが、そんな事を繰り返していく内に
「やはりウチだけの強みが必要だ」と考えるようになりました。
日本人がいる事で日本的なシステムを組めるといったところでそれは他のところと比べてそこまで大きなアドバンテージにはなりませんでした。
まして私には何か大きな実績があった訳でもありません。
強みというのは簡単に作れるものではありませんが、それを持ち合わせていなければエンタメ業界で私の会社が発展していく事は出来ないと感じていました。
そして時は流れて2017年3月。
私はその日一日の予定を終えて自宅でのんびりしていました。
ふとメッセージで連絡が来ます。
後に「一杯のモヒンガー」の脚本を担当する事になる平田女史からです。
ジャーナリストの北角祐樹さんも店にいるとの事で一緒に飲まないかという事でした。
北角さんもこの半年程前に平田さんから紹介してもらった中でした。
今でも覚えています。
私がお店に着いた段階で、北角さんはかなり酔っぱらっていました。
いわゆるベロベロ状態です。
凄く楽しいお酒を飲んでたんだな~というような上機嫌で北角さん私にこう言いました。
「新町さん映画作りましょう」
まさかの提案に一瞬何を言っているのかよくわかりませんでした。
いや、映画を作るというのは私たちからすると突拍子もないという事ではないのですが、ジャーナリストの北角さんから提案されるというのが全くの予想外でした。
そうなんです。
超舌脱力料理系コメディ短編映画「一杯のモヒンガー」は業界にいた私ではなく、脚本家の平田女史でもない、ジャーナリスト北角祐樹氏の発案によってスタートした企画だったのです。
第一声は完全に「酔っ払いの戯言」レベルで聞き流すかくらいの勢いではあったのですが、この時の北角さんの勢いはいつもにも増して凄いものがありました。
ヤンゴンで『ワッタン映画祭』という伝統ある映画祭が存在するということ、そこは若手映画監督の登竜門的な存在であること、基本は真面目で堅い作品が多いので、そこにコメディを我々で作って乗り込もうということなど。
一聞だけだと在り得ないようなアイデアかもしれないが、実はそうではない。
というより、こんな突拍子もないアイデアではあるが、今可能性があるとしたらウチが参加するしかない。
何故かこの時は不思議と出来そうな気がしてしまったのです(笑)
この時店内は沢山の日本人客で賑わっていました。
その隅の席で密かに3人の悪ノリ企画がスタートしたのでした。
忘れもしない2017年の3月末。
ワッタン映画祭の締め切りは同年6月末。
まだどんな映画を作るのかも決まっていないこの時点で私は3か月しかない締め切りまでの日にちをこの時知る由も無かった。
つづく
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著者プロフィール
- 新町智哉
映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。
Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan