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パリのカフェのテラスから〜 フランスって、ホントはこんなところです

RIKAママ|フランス

海外在住者の特典 日本でのお買物の免税

ユニクロはパリでは、日本よりもずっと高級イメージで売っているので価格も高めなので免税だと嬉しい   Pixabay画像

海外生活を始めて以来、海外在住者が日本に一時帰国した際に、特典となるジャパン・レール・パス(JRグループ6社がして提供するパスで日本中を鉄道で旅行するのに適したもの)なるものの存在はずっと聞いてはいたのですが、なんだか、予めの手続きも面倒そうだし、これまでの私の一時帰国は、のんびりと鉄道で旅行するという時間的な余裕もなかったために、ずっと利用したことはありませんでした。また、ジャパン・レール・パスは、海外在留期間が10年以上という条件もなかなかハードルが高いため、利用できる人も限られてくるとも思います。

最近になって、これとは別に「海外在住者向けの免税でのお買い物ができる」という話を聞き、ちょっとパソコンを買う予定があったので、なかなか値の張るものでもあるし、ちょっと、挑戦してみようかな?とダメ元でやってみたら、思いのほか簡単だったので、次回からは、これを上手に活用しようと思ったので、具体的にどのような手続きだったかをご報告しようと思います。

免税でのお買い物に事前に必要な書類や手続き

この日本国籍を持ちつつ、日本で免税(消費税免税)が受けられるには、日本国外に2年以上在留していることが条件になっています。そのため、海外での在留証明書、または、日本国内での区役所などの市町村(最後に住民票を抜いた地域の役所)で戸籍の附票の写しを用意する必要があります。今回、私は日本に到着後に区役所に戸籍の附票の写し(手数料300円)を取りに行ったのですが、在仏日本大使館で在留届の写しをもらっていけば、日本に行ってから、忙しく動き回る必要もないうえ、無料だったので、今度からは、予めこちらから用意していこうと思います。

また、この免税でのお買い物は日本入国から6ヶ月以内で、それ以降は、国外にその商品を持ち出すことが条件となっているため、パスポートに日本入国の日付のスタンプをもらっておくことが必用で、最近は、自動認証でパスポートチェックが行われるため、そのまま通り過ぎてしまうとパスポートには、入国日が記載されないので、必ずスタンプをもらうことを忘れてはなりません。

最近は、日本も外国人観光客が増えたために、免税手続きを行ってくれるお店が増え、渋谷などに行ってみるとやたらと、JapanTaxFreeと看板を掲げているお店が増えていて驚きますが、それらのお店に行けば、必要な書類(在留届か戸籍の附票の写し)とパスポートさえ持っていれば、簡単に免税手続きをしてくれます。

海外旅行者の免税といえば、真っ先に思い浮かぶビックカメラなどの家電量販店やデパートだけでなく、最近では、多くのドラッグストア、ユニクロ、ドン・キホーテやセブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどのコンビニでもこの免税システムの導入が始まっているそうなので、けっこう、上手くお買い物していけば、けっこう節約できるかもしれません。(しかしながら、コンビニなどで5千円以上の買い物をするかどうかは疑問ではありますが・・)

私の場合、日本帰国時に買う物の大半は食料品ではあるのですが、その他に、必ずといっていいくらい買い物をするのが、パリではあまりお目にかかれない虫刺され用の薬とか、目がスッキリするような目薬などの薬類、そして、パリにもあるけど、パリでは日本よりもお値段が高く、種類も限られているユニクロの服、インナーの類、そして数年に一度、買い換えているパソコンなどがあります。常日頃から「日本に行ったら、買いたいものリスト」を作っています。

しかし、この免税適用のお買い物は5千円以上、50万円までとされているので、バラバラとお買い物をしていると、免税には、適用されないし、また、基本、商品は未開封で国外持ち出しということになっているので、その場で食べてしまう食品などは、これに該当しません。

今回、私が免税でお買い物をした家電量販店のお店では、「免税でお買い物をしたいのですが・・」とお願いすると、専用のブースが設けられていて、そこで手続きをしてくれました。ここでは、すでに免税分を差し引いた金額でのお支払いのうえ、私が受け取る書類等は一切なく、パスポートを通じて、オンラインで税関に情報が全て届いているとのことで、ちょっと心許ない気がするくらいだったので、一応、商品とともに、レシートを保管してありました。

さて、今回の免税手続きをするにあたって、色々、調べていたのですが、空港での免税手続きはどこで、どうやってするのかという具体的な場所などがよくわからなかったのですが、手続きは至って簡単で、保安検査場の奥にある「税関」と書かれたスタンドで、パスポートをピッと通すだけで完了で、商品のチェックはありませんでした。一応、未開封で手荷物にしていったものの、肩透かしを食ったカタチになったわけですが、この商品チェックはランダムに行っているとも思われるので、一応、手荷物で携帯して行った方がよいと思われます。(別送品の場合は別途、手続きが必用です)

免税といえば、これまでどちらかといえば、パリに来ている人が免税手続きをするのに付き合う・・というケースが多く、また、パリの場合は、免税手続きは、税関を通る前、保安検査の前の段階の場所にあるので、日本の方が簡単な気もします。

今回は、私は一応、パソコンのみを免税にしていただきましたが、後から、ユニクロやドラッグストアでもできたのなら、最初から計画的にまとめてお買い物をしておけばよかった・・と少し後悔しましたが、次回からは、ちょっとの手間で、確実に免税してもらえるこのシステム・・せっかくの海外在住者の権利、きっちり利用しない手はないな・・と思いました。

日本在住の方にはおもしろくない話かもしれませんが、逆に私はフランスではどんなにお買い物をしても免税にはなりません。

ジャパン・レール・パス

上記したようなお買い物の免税よりも前から話には、聞いていたジャパンパスレールの方は、お買い物の免税よりも少々ハードルが高く、こちらは、海外での在留期間が連続して10年以上という規定があるようです。免税手続きと同じように、在留証明書が必用になりますが、こちらは、在仏日本大使館に問い合わせたところ、日本に出発する前の段階で購入しなければならないそうなので、日本に行ってから戸籍の附票の写しをもらいに行くというわけにはいきません。

私は、本当に外国人なみ?に日本の鉄道のことはほとんどわからないので、今回、ジャパンパスレールについて、調べていて、「新幹線「のぞみ号」・「みずほ号」は利用できません」と書いてあるのを見て、「みずほ号」なんてあるの?とびっくりしたくらいです。フランスでTGVに乗るたびに、「日本の新幹線ってきれいなんだろうな~、乗ってみたいな~」などと思うのですが、このジャパン・レール・パスは、2023年に48%から56%値上げしたという情報を見て、さらにハードルが上がりました。これはそもそものJRの料金が値上げしているのか?このジャパン・レール・パスだけが値上げしているのか?わかりませんが、ちょっと腰の引けてしまう話です。

欧州内では環境問題を考慮して、飛行機での移動を控えて、鉄道に切り替えるように、特に若者を対象とした鉄道の割引チケットなどが発売され始めていますが、それとは真逆のジャパン・レール・パスの値上げには、ちょっとビックリしてしまいます。

 

Profile

著者プロフィール
RIKAママ

フランスって、どうしようもない・・と、日々感じながら、どこかに魅力も感じつつ生活している日本人女性。日本で約10年、フランスで17年勤務の後、現在フリー。フランス人とのハーフの娘(1人)を持つママ。東京都出身。

ブログ:「海外で暮らしてみれば・・」

Twitter:@OoieR



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