【モディ首相・独占インタビュー】「世界3位の経済大国になりたい」...インドはなぜ「自信満々」なのか?
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■中国と、日米豪印でつくる戦略的枠組みの「クアッド」について
アメリカ、オーストラリア、日本、インド、中国は多くの枠組みに加盟している。枠組みも組み合わせも多種多様で、クアッドはどこか敵国を想定したものではない。
上海協力機構(SCO)やBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)など多くの国際的枠組みと同様、志を同じくする国が共通の建設的課題に取り組んでいる。
インド太平洋地域はグローバルな貿易やイノベーションや成長を推進する。この地域の安全保障は地域だけでなく世界にとって重要だ。
温暖化対策、災害管理、戦略的技術、信頼できるサプライチェーン、健康安全保障、海上安全保障、テロ対策といった分野における共通の取り組みとインド太平洋地域における開発プロジェクトの実現によって、クアッドの4カ国はインド太平洋が自由で開かれたインクルーシブな地域であることを明示している。
■ジャム・カシミール州の特別自治権廃止に対する批判について
実際に現地を訪れて、劇的で前向きな変化が起きているのをその目で確かめるといい。私は今年3月にジャム・カシミールを訪れたばかりだ。住民は自分たちの暮らしに初めて新たな希望を抱いている。
住民は平和の配当を手にしている。昨年は2100万人余りの観光客がこの地域を訪れた。テロ事件も激減し、抗議デモや投石は過去のものとなった。
(ジャム・カシミール州に自治権を与えた)憲法370条の廃止後、F4レースやミスワールド、G20関連の会合など重要な国際イベントが相次いで開催され、デジタルエコノミーやイノベーションやスタートアップ、スマートソリューションが急速に広まっている。
■モディの肝煎りで建設されたヒンドゥー教寺院の重要性について
(ヒンドゥー教の)ラーマ神の名はインド国民の意識に刻み込まれている。彼の生涯がインド文明における思想と価値観の輪郭となり、彼の名は聖なるインドの隅々にまで響き渡っている。
私は特別な儀式が行われた11日間にラーマ神の足跡をたどる聖地巡りをし、インドの国民一人一人が心の中でラーマ神をあがめているのだと気付いた。ラーマ神の生誕地への帰還は国民にとって歴史的な団結の瞬間だった。