最新記事
AI

「もしこの技術が悪用されたら大変なことになる」──チャットGPT開発のアルトマン氏が自ら警告

ChatGPT Creator Is Worried About AI

2023年5月17日(水)18時09分
ニック・モルドワネック

マクギニスは、AIの進化を減速させる規制について「概して非常に懐疑的」だという。例えば気候変動のような脅威に対処する際にAIは「実際には非常に有用」だと述べた。

「さらに、われわれはこの問題を地政学的な意味でも理解する必要があると思う。アメリカにおいてAIの進化を減速させる要素は、中国のようなところではAIの歩みを妨げる要素にならない。事実、AIは国家安全保障と非常に密接な関係にあり、アメリカはAIにおけるリーダーであり続ける必要がある」と、マクギニスは言う。

グーグルとアルファベットのCEOを兼任するサンダー・ピチャイは、4月のCBSのドキュメンタリー番組「60ミニッツ」のインタビューで、AIの急速な発展により「あらゆる企業のあらゆる製品」が影響を受けると語った。彼はアルトマンやヒントンと同様に、起こりうる結果に対して不安を抱いている。

規制の作成に伴う困難

グーグルは、バードという対話型AIのチャットサービスを提供している。

「AIはあらゆる企業のあらゆる製品に影響を与えることになる」と、ピチャイは語った。「例えば、あなたが放射線科医だとしたら、5年後、10年後にはAIが仕事に協力するようになるかもしれない。朝、出勤して、仮に調べるべきことが100あったとする。AIが最初に調べるべき最も深刻なケースがどれかを教えてくれるかもしれない」

マクギニスらが表明しているもう一つの大きな懸念は、規制に関する意思決定を行う議会関係者が、年を取りすぎていたり、知識が足りなかったりして、この技術を十分に理解できないことだ。

ピュー・リサーチ・センターによると、今期(第118期)の米下院議員の平均年齢は前年より若いが、上院の議員の平均年齢は65歳で、例年より高齢だ。

ニューズウィーク日本版 AI兵士の新しい戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月13号(1月6日発売)は「AI兵士の新しい戦争」特集。ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

スイス中銀、物価上昇が徐々に復活と予想 12月の政

ワールド

南アランド、好調な国内経済背景に今年も堅調推移へ=

ワールド

米上院、対ベネズエラ軍事行動制限審議へ 動議に共和

ビジネス

再送中国12月CPI、3年ぶり高い伸び PPI下落
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 10
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中