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中学生の課外活動は部活から地域クラブへ

2023年3月22日(水)13時45分
舞田敏彦(教育社会学者)

これは2018年のデータで、最近はどうなのかは分からない。だが中学生の運動部加入率は低下傾向にある。スポーツ庁の『全国体力・運動能力、運動習慣等調査』によると、公立中学校2年生男子の運動部加入率は2012年では86%だったが、2022年では73%となっている。<図2>の地図をみると、これは全国的な傾向であることが分かる。

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10年間ですごい変わり様だ。以前のように、半強制的に加入させられることはなくなっているのかもしれない。先輩・後輩の上下関係や「しごき」は御免という生徒も増えているだろう。また、地域のスポーツクラブへの移行によるとも考えられる。中2男子の地域スポーツクラブ加入率は、2015年の15%から2022年の19%へと増えている。国としても、中学校の部活動を徐々に地域に移行する方針を示しているところだ。

小5男子の地域スポーツクラブ加入率が50%であることを考えると、積極的な働きかけをすれば、中学生の加入率ももっと高まると思われる。朝から夕方まで生徒が学校にいる状況も変わりつつある。随所で言われているが、子どもは社会全体で育てることが理想だ。

こういう改革なくして、教員不足の解消はできない。滅私奉公のブラック労働を厭わぬ人材を募っている限り、人は集まらない。

<資料:OECD「TALIS 2018」
    スポーツ庁『全国体力・運動能力、運動習慣等調査』

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