かつてはオバマ夫妻と「同列」だったヘンリー&メーガンの零落ぶりが酷過ぎる
Prince Harry's Attack on the Royal Family Has Backfired Spectacularly
イギリスで議論を巻き起こし、ヘンリー夫妻の支持者からも批判を浴びたもうひとつの重大な出来事は、ヘンリーが本のPRのためのインタビューで、自分とメーガンは家族を人種差別で非難したことはないと発言したことだ。
2021年3月に夫妻がオプラ・ウィンフリーのインタビューを受けた際、メーガンは名前は挙げなかったものの、王室メンバーたちの間で「どのくらい肌の色の濃い」子供が生まれてくるかという「懸念や発言」があったと非難し、大きな話題となった。
オプラはショックを受けた様子で「どういうこと?」「誰があなたにそんな話をしたの?」と述べた。
だがITVとのインタビューでヘンリーは、自分は王室の人々の人種差別について非難したことはないと述べた。「私は言っていない。イギリスのメディアが言っているんだ。(王室の人々が)人種差別主義者だとメーガンが言ったとでも?」
またヘンリーは、王室の人々には無意識の偏見があったかも知れないが、それと人種差別とは違うと述べた。だがこの考え方に対しては、イギリス国内で人種差別と戦っている人々から強い異議の声が上がっている。
人権活動家のショーラ・モショグバミムはこれまで何度も夫妻を擁護する発言をしてきたが、ツイッターにこう投稿した。「ヘンリー王子、あなたは間違っている。意識的/無意識的な偏見と人種差別の間に違いは一切ない」
ヘンリーとメーガンはこれまで、人種差別に立ち向かっているというイメージをうまく築き上げてきた。だが、ヘンリーのちぐはぐな言動がそんなイメージの足を引っ張っている。「自分たちの行為が人種差別にあたるなんて知りませんでした」とさえ言えば差別しても許される、と言っているようなものだからだ。
王制廃止派も不信
ヘンリーはITVのインタビューで、王制そのものについては好意的な発言をしている。デイリー・テレグラフ紙に対しても彼は「王制を打倒しようとしているのではない」と述べている。王室に今よりよくなってもらいたいだけだ、という。「そんな言い方をすれば多くの人々から責められるだろうことは承知している」
だが、調査会社イプソスモリの最近の世論調査を見ると、アメリカではヘンリーとメーガンを支持する人々は王制廃止を支持する傾向にある。ヘンリーが長い時間を費やして王制を批判しつつ擁護したことで、支持者との関係には傷がついた。
イプソスモリが1月11〜12日にかけて行った世論調査によれば、メーガンに好意的なアメリカ人の28%、ヘンリーに好意的なアメリカ人の23%は王制の廃止を支持している(ちなみにウィリアム王子に好意的な人々では13%)。現国王チャールズ3世に好意的な人々は、王制の廃止は状況をさらに悪くすると考える傾向がある。
一方でイギリス国内の世論調査からは、『スペア』発売後に王制にそっぽを向く若い世代が増えていることがうかがえる。18〜24歳の52%が国家元首は選挙で選ぶことを支持しているのだ。